コロナ禍で不登校の生徒が増えていることから、東京・豊島区は教室や家に居づらい生徒が放課後などに気軽に利用できる居場所を区内の中学校の中に初めて開設しました。
豊島区では区内の中学生のうち不登校の生徒の割合が、コロナ前の2019年は4.3%だったのが、去年は7.5%と、およそ1.7倍になっています。
こうしたことを受け、区は教室や家に居づらい生徒が放課後などに気軽に利用できる居場所「にしまるーむ」を、区立中学校の校内に初めて開設しました。
「にしまるーむ」はこの学校に通う生徒は誰でも利用可能で、授業のある時間帯や放課後に開設し、常駐するNPO法人のスタッフや地域の大人が会話や遊びなどを通して生徒とコミュニケーションをとり寄り添います。
オープン初日のきのうは生徒20人ほどが訪れ、カードゲームやけん玉などの遊びを楽しみました。
区の担当者は「コロナ禍で休校やオンライン授業が続き学校に行けない生徒が増えたため、居場所を提供することで不登校の予防や学習支援につなげたい」と話し、今後、区内の他の中学校にも同じような居場所を開設することなどを検討しています。
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