きょう5月8日から、新型コロナウイルスは感染法上の位置づけが「2類」から「5類」に引き下げられました。2020年にコロナ禍が始まって一変した私たちの生活。「3密」「アベノマスク」「アマビエ」...コロナ禍の3年余りを振り返ります。
2020年GW・街から人が消えた 県境も越えられないように


日常を大きく変えた「新型コロナ」のパンデミック。多くの場面で、これまでの生活が一変しました。
(学校の教員)
「本当は卒業までもう少しだから、みんなと学校生活を送りたかった。でも命には代えられません」


(安倍晋三総理・当時)
「緊急事態宣言を発出することといたします」


3年前のGWです。エリアの各地から人の姿が消えました。「ステイホーム」という言葉も聞かれるようになりました。

(記者リポート・2020年)
「この時期、乗車率100%を超える新幹線。客の姿はほとんどありません」
「例年であれば、GWは店内が満席になるこちらの店ですが...」

余儀なくされた「自粛」の日々。コロナ禍の当初、店頭から消えたものもありました。こちらは、誰が名付けたか「アベノマスク」です(【画像】参照)。



「新しい生活様式」「3密」という言葉も出てきました。感染対策と経済を両立させるため始まった「ソーシャルディスタンス」「フェイスシールド」などによる感染対策。未知のウイルスに試行錯誤が続きます。

(顔と手にビニールを被った人)
「99%のウイルスがカットされる」


コロナで自粛を迫られたのはエンターテインメントの世界です
(飲食店の女性)
「お客さんにはあまり言えない。困った困ったと。お店に遊びに来ているのに」


感染拡大で、再び注目を集めた「妖怪」もいました。
(アマビエのコスプレ)「お名前は?」「アマビエです」
卒業式、成人式。。。奪われた「青春の風景」

かけがえのない「青春」の風景も大きく変わりました。
(成人式に参加予定だった女性)
「これを着ている予定でしたね、すごく張り切って準備して、約束していたので結構ショックでした」
(大学の新入生)
「すべての新入生の出席は叶いませんでした」
(西村康稔 経済再生担当大臣・当時)
「北海道・岡山・広島については、緊急事態宣言の対象地域といたします」

幾度どなく押し寄せる感染の「波」。国内の初感染から1年余り、ゲームチェンジャーが登場します。

(新型コロナワクチンを接種した女性)
「痛みは普通。いつものインフルエンザの予防接種とあまり変わらなかったです」
2021年、1年遅れの東京五輪2020は「無観客」でした

感染の収束が見えない中、無観客開催で行われたのは2度目の東京五輪でした。
(岸田文雄 総理・当時)
「緊急避難的な予防措置として、外国人の入国については『全世界を対象に禁止』といたします」

アルファ・デルタ・オミクロン...変異し続けるウイルスに翻弄される日々が続きます。
日常を取り戻すために 大きく舵を切った2022年

「日常を取り戻す」方向へと進み始めたのは、2022年に入ってからでした。私たちの生活に深く根付いていた自粛や制限も、徐々に変わり始めていきます。

コロナ禍が始まって3年目、社会は大きく舵を切りました。
(池田豊人 香川県知事)
「3月13日からスムーズに移行していけるように」


(市民)
「マスクは外します。電車の中でも着けていない。あの人って思われない。着けなくていいから」

今年3月、多くの場面で求められてきた「マスクの着用」も個人の判断へ。ようやく迎えた5類への移行です。しかし、ウイルスが消えたわけではありません。
(伊原木隆太 岡山県知事)
「計画されているような『5類移行』がスムーズに行われるのかどうか、まだ確信が持てないところもありますので、引き続き準備を進めていきたい」

新型コロナとの共存を目指して、人々の新たな歩みが始まります。