2日午前、北アルプス針ノ木岳の標高約2700メートル付近で、東京の50代の男性が登山道から滑落し、死亡しました。
富山県警上市警察署によりますと2日午前9時50分ごろ、北アルプス針ノ木岳の標高2700メートル付近の斜面で「登山道から男性が滑落した」と別の登山者から通報がありました。

男性は、富山県警のヘリ「つるぎ」で救助され、病院に運ばれましたが、約3時間半後に死亡が確認されました。

死亡したのは、東京都日野市の美名本潤さん(50)です。警察によりますと、美名本さんは、長野県から単独で日帰りの予定で入山したとみられます。

美名本さんは登山道から斜面を約150メートルほど滑落したとみられ、周囲には所々積雪が残っていたということです。

美名本さんの死因は、外傷性くも膜下出血とみられています。警察が詳しい滑落の原因を調べています。

北アルプスの剱岳や雄山などを管轄する上市警察署の管内では、ことしに入って山岳死亡事故は初めてだということです。