ゴールデンウィークに入り、「家族と車で外出」という方も多いと思います。そんな時に、何よりも気をつけたいのが交通事故です。あすからでもできる「命を守るための行動」。日本自動車連盟=JAFでは特に、「駐車場から車を発進させる際には注意を」と呼びかけています。

(JAF岡山支部 建部拓さん)
「お子様が車の周りで遊んでいることに気づかずに、そのまま車に乗り込んで、発進させてしまってけがをするとか、最悪亡くなるとか...全国ではそういう事故が毎年のように起きています」

ゴールデンウィークに入り、家族連れで車で外出する機会が増えています。こうした中、特に事故のリスクが高まるのは「観光地や高速道路などの駐車場」だといいます。

2020年までの10年間で、全国では「3歳以下の幼児の歩行者死亡事故」が68件起きていて、このうち「車の発進時」が74%を占めました。子どもとの外出が増えるゴールデンウィーク、「ドライバーは、いつも以上に車の周りに子どもがいないか注意が必要」と訴えます。

(JAF岡山支部 建部拓さん)
「幼児の歩行者死亡事故を見ていきますと、93%で『ドライバーが安全確認をしていない』ということがあげられています。ゴールデンウィーク中に子どもたちを事故に巻き込まないためには、ドライバーの発進前の安全確認がとても重要です」

運転席からは、安全で問題がないように見えても、車には多くの死角があり危険が潜んでいます。それが「10数秒ほどの乗車前の安全確認」で命を守れるのです。一方で、歩行者側も事故に遭わないための対策がとれるといいます。

(JAF岡山支部 建部拓さん)
「幼児の歩行者の死亡事故を見ていくと、『保護者が手を繋いでいなかった』ということが4割を占めています。必ず子どもさんを車から降ろすときには『大人が一緒に手を繋ぐ』。駐車場の移動の時でも、お子さんがどういう動きをするか分かりませんから、必ず手を繋いで移動する」

「車のスピードが出ていなくても、亡くなっているケースがあります。車に近づけないことが本当に大切なんです。大人が子どもの命と安全を守るための『あとひと手間』をもう一度確認を徹底していただいて、お子さんと楽しいゴールデンウィークを過ごしていただきたいです」