甲府地区消防本部は通報の際に、映像を送ることができるライブ映像119の試験運用を始めました。
その仕組みとは…?

指令センター:
119番消防です、火事ですか救急ですか?
甲府市など、4つの市と町の119番通報を受け付ける甲府地区消防本部です。
27日に試験運用を始めたのが…
「ライブ映像119」

このシステムは通報を受けた消防が必要と判断した場合、通報した人に依頼して映像を送ってもらい、指令センターが現場の状況を把握。
適切で迅速な対応につなげるものです。
赤羽亮平記者:
道路に人が倒れていた設定で今から通報してみたいと思います。
指令センター:
119番消防です、火事ですか救急ですか?
赤羽記者:
救急です。今人が倒れているのですがどうすればいいですか?

火事や意識の無い救助者がいる場合など、指令センターが必要と判断した場合、スマートフォンにURLが記載されたショートメッセージを送信。
通報者はURLを開き、ボタンを押して映像をつなぎます。
指令センター:
具合の悪い方の状況を見せてください。
赤羽記者:
今映しています。
指令センター:
心臓マッサージできますか?
赤羽記者:
やり方がわかりません、どうすればいいでしょうか?

救助方法が分からない場合でも消防から正しいやり方の動画が送られ、救急車などが到着するまでの間、対応することができます。

甲府地区消防本部指令課 係長 野村浩一さん:
いち早い救命手当が救命率向上につながります。また消防隊への情報提供にもつながっていく。
甲府地区消防本部は、2023年7月から本格的な運用をする予定です。
また、110番でも同じような通報システムがあり、県警は4月から本格運用を始めています。