農作業中の転落や作業車の下敷きになる事故を防ごうと、農家を対象にした研修会が山梨市で開かれました。

この研修会は、農作業が本格化する時期を前に県の呼びかけで実施したもので、農家や行政の農業担当者など約20人が参加しました。

会場では農業用機械の専門家が、会場に持ち込まれたトラクターや草刈り機などの特徴や扱う際の注意点を説明しました。

この中で、安全点検を怠ることや、作業中の油断が事故につながりやすいと指摘すると、参加者は熱心にメモを取っていました。

果樹農家は:
「高所作業は作業台の上でやっているので、注意しながら作業しなきゃいけないと改めて痛感した」

研修生は:
「しっかり(機械の)使い方を熟知してから使いたいと思いました」

山梨県内は毎年、転落や作業車に巻き込まれる農作業中の死亡事故が複数発生し、4月、笛吹市のモモの畑では、高所の作業で使う昇降機の下敷きになり、90代の女性が亡くなっています。

県は定期的に研修を開き、安全対策の徹底を呼びかけることにしています。