JR西日本によりますと、きょう(24日)午前4時40分ごろ岡山県新見市のJR伯備線・足立~新郷間で、山陰方面に向かう貨物列車の運転士から「列車がクマとぶつかった」と指令に連絡が入りました。

運転士が安全確認を行ったあと、貨物列車は運転を再開しました。この影響でJR伯備線は、後続の列車2本に10~20分の遅れが発生しました。

警察には、後続の列車の運転士が、実際にクマが死んでいる姿を確認した、との連絡がJRから入ったということで、警察はクマの出没について「ももくん・ももかちゃん安心メール」などを通じて付近の住民に注意を呼び掛けました。

その後現場に駆けつけた岡山県の担当者によりますと、列車と衝突したのは冬眠明けのツキノワグマで、体長は推定で1メートルほどだったということです。クマの死体は現在線路の周辺に移動させていて、後日JRが処分する予定です。

(岡山県備中県民局 新見地域農林水産事業部 行森重人 部長)
「ツキノワグマが冬眠から覚めて、暖かくなってきたので活動している。山に入る際には人の気配を発しながら、鈴などを持って注意をして頂きたい」

昨年度、岡山県内ではワナなどで24頭のクマを捕獲しているということで、県は特にGWにレジャーで山に行く人は気をつけて欲しいとしています。