各国の閣僚が続々と宮崎入りしました。
宮崎市で22日から開かれるG7農相会合。会場では、21日、各国との2国間会談などが行われたほか、農業をテーマにした展示ブースが公開されました。
21日、宮崎空港には、G7各国やEUの関係者らが続々と到着。
ボランティアや県のシンボルキャラクター「みやざき犬」などが出迎えました。
そして、午後には宮崎市の倉岡小学校の児童たちが出迎える中、野村哲郎農林水産大臣が会場のシーガイアに到着しました。
(出迎えた児童)
「初めて大臣と会ったり、花束を渡したりしたのでうれしかったです。(大臣たちには)おいしいものを食べてもらいたいし、(県民が)優しいところを見て感じてほしい」
(河野知事も子どもたちと一緒に出迎える場面も)
農業の持続可能性が主なテーマとなっている今回の農相会合。
会場の展示ブースでは、新富町のベンチャー企業が開発した自動収穫ロボットに日本農業遺産に認定されている宮崎市田野町の大根やぐら。
そして、県産の野菜も展示され、県内での持続可能な農業の取り組みなどを紹介しています。
(三浦功将記者)
「こちらでは、VRを通して高千穂郷・椎葉山地域について学ぶことができるというわけです」
(三浦記者:VR体験しながら)
「高千穂と言ったらこの景色ですよね。あ~伝統の神楽。間近で最前列で見ているかのような…今、天岩戸が開かれました~迫力ありますね~」
また、会場では各国の企業や専門家らによるセミナーが開かれ、「持続可能な林業」などテーマに、講演やパネルディスカッションを行いました。
このほか行われたのが、2国間会談。日本とアメリカの会談では、まず、野村大臣が次のようにあいさつしました。
(野村哲郎農林水産大臣)
「今後、この対話を活用し、持続可能な農業に向けた日米の協力がより強固なものとなることを期待しています」
これに対し、アメリカのビルサック農務長官は「農業は転換期にさしかかっている。日本とアメリカは生産性向上に向け、グローバルな局面でリーダーシップを発揮するときを迎えている」と述べました。
会談は40分間にわたり行われ、今後、日米の情報交換の場として2国間の対話を設けることを共同声明という形で合意しました。
2000年の九州・沖縄サミット以来、23年ぶりに宮崎市で開かれるサミットの閣僚会合。
開催の意義について、河野知事は。
(宮崎県 河野俊嗣知事)
「全国の農業産出額第4位の農業県宮崎で、世界の食と農業をめぐる重要課題が議論されるのは大変誇らしい。意義深いことだと考えている。開催地としてしっかり役割を果たして実りある会議になるよう支えていきたい」