G7農相会合では閣僚の会談だけではなく、宮崎県内の企業や高校生との交流も予定されています。
会合に臨む関係者を取材しました。

新富町のベンチャー企業「AGRIST(アグリスト)」。
スマート農業の普及を目指し、2020年に自動収穫ロボットを開発しました。

今回の農相会合では最新型のロボットが、会場に展示されることになっています。

(AGRIST 秦 裕貴 代表)
「県や農水省の方からお声がけいただいて、大変期待をしていただいていると思う」

収穫など手作業が多いピーマンなどの園芸作物では、持続可能な農業を実現する上で人手不足をどう解決するかが大きな課題となっています。

AGRISTでは、今回の農相会合でのロボットの展示が、こうした課題の解決に向けた大きなきっかけになると期待しています。

(AGRIST 秦 裕貴 代表)
「収穫作業の担い手がいないという課題感は、日本が深刻度は高いと思う。その(対策の)実践を見てもらい、人手不足という農業の中でも最も深刻な課題を自動化という技術で解決していくとところを加速させるきっかけになると思う」

一方、こちらは、都城農業高校の3年生、松原穂乃花さん。
今回、各国の閣僚に対し提言を行う「高校生の提言プロジェクト」に参加します。

(都城農業高校 松原穂乃花さん)
「農業のことも詳しく、高校でも学んでいるよりも詳しく知れる機会にもなるかもしれないし、世界のことも知れる良い機会なんじゃないかと思って参加しました」

提言のテーマは「持続可能な農業のあり方」。
プロジェクトには、14校の県立高校から20人が参加していて、松原さんは県内の農家を視察したり小学生を対象にした食農イベントを開催したりして農業への理解を深めてきました。

(都城農業高校 松原穂乃花さん)
「G7各国の先進国だからこそ、G7のことだけでなく途上国の人たちのことも考えて、世界全体のことを考えて、全員で私たち高校生が未来を作っていきたいという思いががある」

いよいよ開催が迫ったG7農相会合。
生徒たちの熱い思いが世界に向けて発信されます。

(都城農業高校 松原穂乃花さん)
「自分たちが考えてきたことだったりを伝えられるように、失敗もできないという大きな舞台だし、でも、自分たちが思って来たことを精一杯伝えていきたいと思います」