「保険料の還付がある」などと電話で言われた甲府市の80代女性が自宅を訪れた人物にキャッシュカードなどをだまし取られ、現金154万円を引き出される詐欺被害にあいました。
4月10日、甲府市に住む80代女性の自宅の固定電話に市役所の職員を名乗る男から「保険料の還付が3万円ある」などと電話がありました。
そして金融機関の職員を騙る人物から電話があった後すぐに男が女性の自宅を訪れ、キャッシュカード1枚、暗証番号を書いた紙、通帳1通を封筒に入れることと、その封筒にハンコを押すよう指示しました。
女性はカードなどを封筒に入れた後、印鑑を取りに台所へ移動して玄関に戻りました。
そして封筒にハンコを押すと男は「これで手続きは終わりです。封筒は開けずに保管しておいてください」と言って立ち去りました。
この3日後の4月13日、女性に金融機関から「連日、高額出金がある」と連絡があり、封筒の中身を確認したところ、交通系ICカードと通帳サイズほどの紙の束にすり替えられていたことに気付きました。
そして口座を調べたところ、現金154万円がだまし取られていました。
一方、南アルプス市でも14日に80代の女性の家に市役所職員をかたる男から「保険の払い戻しがある」などと電話があり、同じような手口で現金20万円をだまし取られました。
警察は、暗証番号を聞き出したり、古いキャッシュカードを新しくしたりするといった電話は詐欺の可能性が高いため、家族に相談したり、110番通報するよう呼び掛けています。