完熟マンゴーの最高級ブランド「太陽のタマゴ」の初競りが行われ、宮崎市の市場では1ケース2玉入りが過去最高の60万円で落札されました。

すっかり宮崎の特産品として定着した「太陽のタマゴ」。今年、ブランド登録から25周年の節目を迎えました。

(下川祥子記者)
「きょう、販売が解禁となっ太陽のタマゴがずらりと並べられています。色も鮮やかでとでも美しいです」

みやざき完熟マンゴーの中でも糖度15度以上や重さ350グラム以上などの基準を満たした最高級ブランド「太陽のタマゴ」。

13日は、全国29か所の市場で初競りが行われました。
このうち、宮崎市中央卸売市場の競りでは、西都市産の太陽のタマゴ1ケース2玉入りが過去最高の60万円で取り引きされました。

(60万円で競り落とした・南国フルーツ 坪内 祐 さん)
「日本一いいものだと証明したいので、日本一高い値段を60万円をつけました。生産者の思いとか、宮崎の方の思いなどを日本全国、世界に広めていきたいなという思い」

(宮崎県果樹振興協議会亜熱帯果樹部会 長友 敏 副部会長)
「先駆者がいたから私たち今現在があるんですけど、これを絶やすことなく30年40年続けていきたいと思います」

今では、全国的な知名度を誇る宮崎産のマンゴー。
今から37年前、西都市鹿野田地区でわずか8人での栽培からスタートしました。

それから12年後の1998年、「太陽のタマゴ」というブランドが誕生。徐々に知名度が全国に広まっていきました。

(2019年安倍元総理に贈呈)
(安倍元総理試食シーン)「とろけるような甘さ。ジューシー」

「太陽のタマゴ」が誕生した25年前には、87戸だった生産戸数は、今では220戸に。
生産量は、当時の7倍近くにまで増えました。四半世紀をかけてブランドを確立してきた「太陽のタマゴ」。

販売解禁の13日、さっそく、デパートに色鮮やかなマンゴーが並びました。

(垣内沙耶記者)
「今年で太陽のタマゴは25周年ということで、こちらには25万円で競り落とされた太陽のタマゴが販売されています」

13日は、県のシンボルキャラクター「みやざき犬」も売り場にかけつけ、「太陽のタマゴ」をPRしました。

(洋康青果 松田陵治常務)
「今から、8月までずっとおいしい時期が続くので皆さんに食べてほしいし、宮崎の味を私たちもしっかりとアピールできるように販売していきたい」

また、宮崎空港では、マンゴーのふるまいが行われ、多くの旅行客が味わっていました。

(親子)「うん!おいしい!」
(外国人)「わあ。めちゃうまい」
(ビジネスマン)「初めて食べました。甘くて最高です」
(娘)「おいしいー!」
(父)「口に入れた瞬間にすぐとろけてとても甘みが広がってとてもおいしかったです」

空港には完熟マンゴーをはじめマンゴーを使ったお菓子やジュースなどおよそ100種類の商品を取りそろえた期間限定ショップが6月28日までオープンしています。

(JA宮崎経済連 平島善範代表理事副会長)
「全国的には、夕張メロンとか山形のさくらんぼとかいろいろあるが、もうそれに匹敵するあるいはそれ以上に、日本国内ではマンゴーの地位は確立されたというふうに自信を持っている」

宮崎のブランドとしてすっかり定着したマンゴー。来月下旬から6月下旬にかけて出荷のピークを迎えます。