日本最古の人形芝居といわれ国の重要無形民俗文化財である甲府市の天津司舞(てんづしのまい)が4年ぶりに披露され、伝統をつなぐ舞に歓声が上がりました。
甲府市小瀬町の天津司神社です。
4月9日、神社のご神体でもある9体の人形が運び出されました。天津司舞の準備です。
天津市の舞はおよそ900年前の平安時代に始まった田植えを囃す芸能「田楽(でんがく)」の一種です。
国内最古の人形芝居で、重要無形民俗文化財に指定されています。人形の顔は赤い布で覆われ、およそ30人の保存会のメンバーが掲げながら1キロほど離れた鈴宮諏訪神社までの御成道を進みます。
新型コロナの影響で中断していたため舞が奉納されるのは今年が4年ぶりです。
3月30日、4年ぶりの開催に向け保存会のメンバーは練習に取り組んでいました。
レプリカの人形、一体を最大3人で操ります。
天津司舞は900年以上の間「口伝」=つまり口伝えで受け継がれてきました。