「ブレイキン」というダンス競技、いわゆるブレイクダンスです。来年のパリオリンピックから新種目として採用された「ブレイキン」の魅力を探ってきました。
大田愛理リポーターの体験取材です。
喧嘩の代わりにダンスで競い合う
音楽に合わせて即興のアクロバティックなダンスを披露するブレイクダンス、通称「ブレイキン」。
宮崎市内のこちらのスタジオでは、子どもと大人に分かれてレッスンが行われています。



元々、ブレイキンは1970年代のアメリカ・ニューヨークが発祥のストリートダンス。
ギャングの抗争が絶えない中、喧嘩の代わりにダンスで競い合うようになったのが、誕生の背景と言われています。


そのため、競技は1対1のバトル形式で行われ、相手を挑発するような振り付けが印象的です。
(横山敬一さん・29歳)
「相手とのバトルだと、相手を意識して戦っているんだという気持ちやマインドの部分を常に持っている」


こう話すのは、このスタジオのブレイキン大会で優勝した横山敬一さんです。
(横山敬一さん・29歳)
「自分の体一つと音楽があればできる手軽さと言葉が通じなくても対面形式のバトルもそうだが、そういうのを通して通じ合ったりできるところが魅力」

横山さんの職業は、県の職員。
競技人口が増えている宮崎のブレイキン界をさらに盛り上げたいと話します。
(横山敬一さん・29歳)
「行政がバックについて(ブレイキンの)大会をしている県もあって、今、自分が宮崎県庁にいるので、つなげるパイプ役でもありたいと思うし、もちろんその時は自分も選手として大会に出れたら」