宮崎県都城市高崎町の「たちばな天文台」で長年、観測活動などを行ってきた蓑部樹生さんの長年の功績が認められ、このたび、ひとつの小惑星に「ミノベ」という名前がつけられました。

都城市高崎町にある「たちばな天文台」で30年以上にわたり観測活動を続けてきた名誉台長、蓑部樹生さん(77歳)。


今年2月、国際天文学連合からその功績が認められ、小惑星のひとつに「ミノベ」という名前がつけられました。


(たちばな天文台 蓑部樹生 名誉台長)
「まぁそりゃ、嬉しかったですよ。めちゃくちゃ嬉しかったですよ。まさかね、星に名前が付くなんて思いもよらないことですから」


1994年に発見された小惑星「ミノベ」は、直径7.2キロ。
現在、地球からおよそ4億キロの場所にあるということで、望遠鏡でも見ることはできないそうです。


(たちばな天文台 蓑部樹生 名誉台長)
「写真に撮って見ると比較的分かりやすい。けど、同じような星がいっぱいあるので、どれかと特定するのが中々難しいんですよ。星図とにらめっこしながら、これだというのを特定していくんですね」


ただ、3年後の2026年には地球から2億キロまで近づくということで、蓑部さんは観測するのを心待ちにしています。

(たちばな天文台 蓑部樹生 名誉台長)
「その時になると、かなり大きな望遠鏡で見ると目で見えてくるし、写真にとるとはっきり映るようになるのかなと思うんですね。その時がチャンスかなと思って、3年後を楽しみにしております」


長年、観測だけではなく教育活動にも力を入れてきた簑部さん。
これからも多くの子どもたちに宇宙の魅力を伝えていきたいと話します。

(たちばな天文台 蓑部樹生 名誉台長)
「星に名前が付いたことで、名前に恥じないような活動をしていきたい。今から先は子どもたちが心を開いて、もっと広い世界に飛び出していって行けるような、そんな指導というか、教育をしていきたいなと思っています」



蓑部さんによりますと、星の名前に宮崎県内の人物の名前がつくのは4人目だそうです。