ランドセルを“使わない”自治体も

山内キャスター:
続いては、ランドセルを“使わない”という選択肢。

「わんパック」というものがあるんです。

四角で、自立式、ナイロン素材。タブレット型端末なども入るサイズになっています。重さは900gと、普通のランドセルよりも400~600g軽い。値段は、1万4850円。

富山県立山町では、子どもの体への負担や、子育て世帯の経済的な負担、これらを軽減しようということで、人気アウトドアメーカー・モンベルと開発。リュックタイプの「わんパック」を考えたということです。

4月からの新一年生が使うことに。自治体の無償提供で、経済格差があっても、みんな同じリュックを背負うということです。

価格は、乱暴に扱うにはちょっと高い1万円台。富山で始まったものですが、長野や山形の自治体も導入を進めているといいます。

海外に進出⁉ドイツでは“大人向け”に販売

ランドセルは、“海外にも進出”しています。

老舗メーカー・セイバンが、2020年からドイツで販売を始めました。日本は少子化で、これからランドセルどんどん売れなくなっていくだろうということから、海外展開したそうです。それも、大人用です。

広報担当者に話を聞くと、当初は子ども向けを想定していたそうなんですが、リサーチを進めていった結果、ドイツというのは、物を大切に長く使う志向が強いということで、大人向けの商品に変えていったそうです。

形がユニークなこと、仕事道具をまとめて持ち運べることから、働く人を中心に人気になってきているということでした。