野球世界一を決めるWBCの準決勝が21日アメリカで行われ、日本が劇的な逆転サヨナラ勝ちで14年ぶりの決勝進出を決めました。福島県内からも声援が送られ、県民も「侍ジャパン」に沸いた1日となりました。

日本時間のきょう午前8時からアメリカで行われたWBCの準決勝、日本対メキシコ。

水津邦治アナウンサー「須賀川市の結婚式場です。侍ジャパンの試合を前に、大勢の地元のファンが集まってきています」

須賀川市の結婚式場では、選手を後押ししようと、地元を中心に野球ファンが集まり、モニター越しに声援を送りました。

地元のファン「5対3で日本が勝ちます!村上が打ってくれます!」

関根佑記者「試合開始直後の福島駅です。みなさん自宅で観戦しているのでしょうか、普段の休日の朝よりも人通りが少なく感じられます」

駅前で客待ちをするタクシーの運転手は…

タクシー運転手「待機している間は見られるけど、走っている間は見られない。(試合前半は)厳しい状態だけど、なんとか勝てそうな気がする」

試合は4回、先発の佐々木投手が6番のウリアスにスリーランホームランを浴び、メキシコに先制を許します。

反撃したい日本は5回ウラ、6番・岡本選手のこの当たり。ホームランと思われましたがレフトがファインプレー!さらに、6回ウラには2アウト満塁で8番の源田選手。しかし、日本はあと1本が出ません。

道行く人も結果が気になるようで…

スマホで試合速報を確認する男性「いま山本投手が投げているのでしっかり抑えて、1番からランナー出て短打でつないでいけば行ける」

それでも、7回ウラ。日本は、2アウト2塁1塁として4番の吉田!起死回生のスリーランホームランで同点に追いつきます!

しかし8回、メキシコに再び勝ち越され、1アウト3塁1塁のピンチ。ここで、聖光学院出身の湯浅京己投手がマウンドへ。フォークボールで三振!2アウトとしますが、続くパレデスにタイムリーを浴び、リードを2点に広げられます。

それでも諦めない日本は、1点差で迎えた9回ウラ、大谷選手の2ベースからノーアウト2塁1塁の大チャンス!ここで打席には、ここまで4打数ノーヒットの5番・村上選手。サヨナラ逆転タイムリーヒット!

(盛り上がる須賀川市の会場)日本は劇的なサヨナラ勝ちで14年ぶりとなる決勝進出を決めました!

地元ファン「村神様打ってくれましたね。ずっと苦しんでいたと思うんですが、終わりよければすべてよしです。よかったです」

地元ファン「ありがとう村上!」

日本の劇的な勝利に、街の人は…。

母親と試合を観戦した人「ずっと苦しい思いをしていた村上選手が打ったことと(村上選手を)使い続けた栗山監督の信じるところがぐっと胸に来た」

電車の移動中に観戦した人「(試合後電車で)おお~っと、ちょっと泣きそうになった。村上最高!」

友人と観戦した小学生「勝ったときはみんなではしゃいで盛り上がった。侍ジャパンがんばれ!」

村上宗隆選手「最後は僕が決めましたけど、チーム一丸となった勝ちだと思っていますし、期待に応えられてよかった」

WBC決勝は日本時間の22日午前8時から行われます。