福島県と山形県に連なる吾妻山で3月10日以降増加していた火山性地震は、その後減少していると、福島地方気象台が発表しました。

福島地方気象台によりますと、吾妻山では今年2月ごろから火山性地震が多い状態が続き、3月10日以降さらに増加していましたが、3月14日からは減少していて、火山活動が活発化する様子は確認されていないということです。

また、地下のマグマや火山ガス、熱水などの流体の移動や振動などが原因と考えられる火山性微動は観測されていないということです。

3月10日以降の火山性地震の発生回数は以下の通りです。

10日 31回
11日 73回
12日 111回
13日 120回
14日 72回
15日 71回
16日 24回
17日午後3時まで 10回
※火山性微動はいずれも0回

福島地方気象台では噴火警戒レベルを「活火山であることに留意」を示す「1」を継続しています。

また、同じく気象台では、火口周辺では火山ガスの噴出があり、熱活動も継続していることから、火山灰や高温の土砂、熱水などが突発的に噴出する可能性があるとして、自治体の指示に従って危険な地域には立ち入らないよう呼びかけています。

※写真は17日午後の吾妻山