3月13日からマスクの着用についてのルールが見直され、個人の判断に委ねられることとなりました。長く続いたマスク生活は一つの転換期をむかえた形ですが、まちの人々はどのような判断をしているのでしょうか。

マスクの着用についてはこれまで、屋外では原則不要、屋内では原則着用としてきましたが13日からは屋外・屋内を問わず基本的に個人の判断に委ねられることとなりました。ルール変更の初日となった13日朝の高知市では引き続きマスクをしたまま出勤する人たちの姿が多く見られました。

「着けたままにしておきます。周りの目が気になるというか自分が原因で周りの人に感染させるのは嫌なので念のためしておきます」
「着けようと思います。暑くなってきたら外したい」
「これまで通り着けると思う。外していいと言ってもコロナが落ち着いたわけではないので(マスクを)していけたら」
「着けたいと思う。小さい子どももいるので自分が(コロナを)もらってきて子どもにうつしてもかわいそう」

(尾﨑大晟アナウンサー)
「帯屋町ではほとんどの人がマスク着用していますが、これまでと比べると外した人も多い印象です」

「きょうから外してます。ちょっと目線は気になるが風も通るし気持ちがいい」
「花粉症で着けてます。蒸れるしかゆくなるから外したいけどいつになることやら…」
「まわりがしてるからしなかったら浮いちゃうなと思って、マスクする習慣になっちゃいました。逆にイベント的にみんなでマスクを外すことがあればそういう機会に辞められるかも」

高知市で70年以上続くこちらの洋食店では…

(レストランコックドール 窪内雅人 店長)
「お客様の方は個人で判断してもらったらいいと思いますが、従業員は徹底して着用しています」

これまで客には飲食時以外は着用をお願いしていましたが、13日から緩和します。また、アクリル板の設置もやめました。

一方、従業員については、様々なリスクや不安がぬぐえないということからこれまで通りマスクをして調理・接客にあたるということです。

(レストランコックドール 窪内雅人 店長)
「公的機関から『外していい』という説明があれば外します」

職場での様子を取材すると、「もう少し時間が」「まわりの状況を見ながら」などといった声も聞かれ、それぞれ判断が分かれていました。

高知県庁では、国の方針にのっ取り、マスク着用は個人の判断に委ねています。取材した政策企画課では、11人中4人が、マスクを外す判断をしました。

(県政策企画課 森翔汰さん)
「感染対策が緩和されたことと自分自身の体調不良が無いので一つのきっかけにマスクを外そうと思い外してきました。マスクを外す側からするともう少し時間が経たないと周りの目が気になるなと思います」

(県政策企画課 宇賀千夏さん)
「コロナへの不安もまだあるし通勤で電車を使用しているのでまだのけるのは難しい。ただ、マスクがないとコミュニケーションも取りやすいと思うので周りの様子を見ながら今後外すことも検討したい」

(県職員厚生課 北村绫 課長)
「ほぼ3年間こうした状況が続いているのでためらう部分はあると思います。(マスクを)着けるにしても外すにしても強制力のようなものがかからないように注意していきたい」

個人の判断になったマスクの着用ですが、厚生労働省が注意を呼びかけている場面があります。
(1)医療機関を受診・訪問する時
(2)高齢者施設を訪問する時
(3)混雑した電車やバスなどに乗る時
などは周囲の人に感染を広げないためにマスクの着用を推奨しています。

また、高齢者や基礎疾患がある人など重症化リスクの高い人が感染拡大時に混雑した場所へ行く際も、自身を感染から守るために、「マスクの着用が効果的」としています。