全国でブームが続くクラフトビール。小規模な醸造所がつくる、多様で香りや味わいが個性的なビール。
きょう紹介するのは色鮮やかなラベルが目にとまるクラフトビール『ITOMAN/S(イトマンズ)』です。このビール、実は行政が企画・開発している珍しい商品なんです。

『ITOMAN/S(イトマンズ)』の名前からピンときた人もいるかもしれませんが、このビールを企画しているのは“海人(うみんちゅ)のまち・糸満市”。

市制施行50周年に合わせて「海人文化のまち糸満」の魅力を市内外に広く伝えるツールとして採用したのが南都酒造所が提案したクラフトビールだといいます。

『海産物料理とのペアリング(一緒に味わう)』ビールをコンセプトに2年前から開発を行い、去年5月にドラゴンフルーツやパッションフルーツなど糸満産を始め県産の果物を使ったフルーティーな味わいの「Akamachi(アカマチ)」とレモン果汁や皮、そしてシママースを使い爽やかな味わいの「Taman(タマン)」の2種類のビールの販売を開始し、販売からことし2月までに1万4000本あまりを売り上げています。

売れ行きが好調の中、先月には新商品「Irabucha(イラブチャー)」の先行販売を開始しました。「Irabucha(イラブチャー)」はオレンジピールや糸満産の島胡椒・ピパーツを使用し、麦芽由来の香ばしさにスパイシーさと柑橘の爽やかさが調和した、飲みごたえのあるスパイスビールと、これまでの2種類のビールとはまた異なる味わいを醸し出しています。

「Irabucha(イラブチャー)」は糸満道の駅や市内のホテルなどで購入できます。海人の街がこだわる『海産物料理に合うこだわりのビール』を一度口にしてみてはいかがでしょうか。