3月1日に開かれた県立高校の卒業式。コロナ禍で思うような学校生活を送ることができなかった卒業生に、エールと感謝の気持ちを伝えようと小禄高校ではあるサプライズが贈られました。

新たな門出を迎えたこの日。小禄高校では355人の卒業生が慣れ親しんだ学び舎を巣立ちました。
ことしの卒業生は新型コロナウイルスの影響を大きく受けた学年で、入学式の延期、行事は中止や制限と思うような学校生活を送ることができませんでした。

そんな多くのことを我慢し乗り越えた卒業生へ!生徒会やPTAからあるサプライズが用意されていました。
卒業式前日。生徒会を中心に足早に準備を進める在校生。「最後は全員揃って笑顔で卒業して欲しい」という思いから会場には様々な仕掛けを施しました。
中でも強い思いで取り組んだのはプロジェクションマッピングです。3年間の思い出を詰め込んだスライドショーのプレゼントです。

2年生の生徒会メンバー「コロナ禍で先輩たちに思い出を作ってあげたりすることもできなくて、在校生たちが卒業生へ感謝をするという機会もなかったので、感謝を伝えられたらいいなという気持ちがあって」
プロジェクションマッピングは学校としても初めての試み。思い通りに進まず、苦戦する場面も…
2年生の生徒会メンバー「次の目標に向かって頑張ってほしいので、少しでも背中を押せるような気持ちで当日はやりたいなと思っています。感動してくれたり、泣いてくれたらとっても嬉しいです」
卒業式の終盤。いよいよその瞬間がやってきました。
新型コロナに翻弄された卒業生。そんな中で仲間と過ごしたかけがえのない一瞬一瞬に時に笑い時に懐かしがりながら、思い出を噛みしめている様子でした。

卒業生「コロナ禍で行事とかもなくなり授業日数とかも減ったり、友達に会う回数とかも減ったけど、その分、学校に行ったときにたくさん楽しめてこの3年間悔いなく終われました」
「コロナ禍でかわいそうって色々周りから言われたりするんですが、僕らは悲しいなと思うのではなくて、最後は楽しく卒業できました。最高です」
「みんなと最後にこうして卒業できてよかったです。小禄高校最高!」
Q.きょうの卒業式は?
2年生徒会メンバー「100点です。自分まで笑顔になるような反応で嬉しかったです。コロナ禍で思った通りの高校生活は送れなかったと思うんですが、これからこの経験をいかして夢に向かって頑張ってほしいです」

PTA副会長 新垣修さん「サプライズは感動して感無量ですね。新型コロナで大変だったんですが、絶対に乗り越えられることなので、みんなでこれからも協力して前に進んでいってほしいなと思います」
3年間の思い出を胸に、新たなスタートを切った卒業生たち。それぞれの道を歩みはじめます。