国会ではきょうから論戦の舞台が参議院に移りました。岸田総理は、相手のミサイル発射拠点などを叩く反撃能力の行使について、最終的には自分が判断する考えを強調しました。

立憲民主党　杉尾秀哉参院議員
「総理、判断を間違える可能性、十分にあります。これ総理大臣として、どうお考えですか」

岸田総理
「肝に銘じて、最終的には総理大臣として、しっかりとした判断を行う。そうした覚悟を持って臨んでいきたい」

参議院・予算委員会で岸田総理は、反撃能力の行使について「先制攻撃は国際法違反である」としたうえで、最終的には自分が判断するとの認識を示しました。

立憲民主党　杉尾秀哉参院議員
「日本はこれまで『盾』で、アメリカが『矛』の役割分担を担う。これが従来のですね、役割分担ですけれども、今回の安保三文書で明らかに変わるんですよ。『矛』の一部を日本が担う。こういうことで基本的な役割、変わるじゃないですか」

岸田総理
「今後は米国の打撃力に完全に依存するということではなくなり、反撃能力の運用についても、他の個別の作戦分野と同様に日米が協力して対処していく。このようになることは想定されます」

また、岸田総理は反撃能力の保有によって今後、日米の役割分担が変わる可能性を示唆しました。