観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」の遭難について、運航会社の安全意識の低さを同業者の社長が指摘しました。

観光船運航会社「ドルフィン」 菅原浩也社長
「安全のことなんて、ほぼほぼ考えていなかったと思います。あの社長は海のことなんて全く知らないど素人ですし」

 知床で観光船を運航する会社、「ドルフィン」の菅原浩也社長です。遭難した「KAZU Ⅰ」の運航会社「知床遊覧船」の安全意識の低さを、同業者として以前から感じていたといいます

観光船運航会社「ドルフィン」 菅原浩也社長
「僕ら3社は(天気が悪ければ)そうだよねやめようねってすぐなるけど、あそこ(知床遊覧船)だけはならない」

 船の運航に必要な安全管理規程。波1メートル以上、風速8メートル以上、視界300メート以下の場合、欠航するという基準は、斜里町ウトロの観光船4社で共通しているといいます。しかし…。

観光船運航会社「ドルフィン」 菅原浩也社長
「港では(風速)5メートルでも沖合に出たら20メートルになっていることもある。あやしいなと思った時は1つの船に(各社の)船長たちが乗って沖合に行くんです。実際に。岬の情報は釣り船や地元の漁師の携帯に電話をかけて『知床遊覧船』以外は一丸となっています」

 知床遊覧船だけは他の3社と足並みをそろえず、独断で船を出すこともあったといいます。
 また、菅原社長は「KAZU Ⅰ」の豊田徳幸船長の技術にも疑問を投げかけます。

観光船運航会社「ドルフィン」 菅原浩也社長
「(豊田船長は)去年は港から出ることもなかなかできなくて、ほかの船にぶつけたりだとか、そのレベルですから。知床の海を走るなんていうのは、本当に無謀です。(事故当日)うちの船長も出るなよと言っているんですよ。本人にね。それを無視して出ちゃうこと自体がおかしい」

 菅原社長の会社では、船長になるまでには4年間甲板員を務めるなど教育に時間をかけています。

観光船運航会社「ドルフィン」 菅原浩也社長
「あの経営者については本当に適当な、本当にびっくりするくらい適当な人なんですよ。ただただ謝罪きっちり心を込めた謝罪をしなさいとは言いたい」

 「知床遊覧船」桂田社長の安全意識に、厳しい指摘が相次ぐ今回の事故、同業者は「なるべくしてなった」と話しています。


4月29日(金)「今日ドキッ!」午後6時台