2021年7月に発生した静岡県熱海市の土石流災害の被害者が結成した「被害者の会」の会長が4月28日、静岡県の難波副知事を訪ねました。難波副知事は「被害で亡くなられた方に申し訳ない」と行政の立場ある人として初めて謝罪をしました。
難波副知事の元を訪れたのは、「被害者の会」で会長を務める瀬下雄史さんなど2人です。瀬下さんは熱海市の土石流災害で母親の陽子さんを亡くしました。
瀬下さんは2021年8月、被害者の会を結成、前の土地所有者らに対して、業務上過失致死などの疑いで刑事告訴しています。面会冒頭、難波副知事からは謝罪の言葉が述べられました。
<難波喬司副知事>
「行政がしっかりやってなかった。被害で亡くなられた方には大変申し訳ありませんでした。本当に申し訳ありません」
行政の立場ある人が遺族に謝罪するのは初めてのことです。これに対し、瀬下さんは難波副知事は発災当初から業者による盛り土工事のずさんさを指摘して、問題点を明らかにしてくれたと感謝を述べ、今後の裁判で場合によっては証人として協力してほしいと依頼しました。
<被害者の会 瀬下雄史会長>
「もう少しやれるところがあった、やるべきであったという後悔の念なのかなと」
<難波喬司副知事>
「二度とこういうことが起きないように、しっかり仕事の仕方・意識を変えることが必要」
熱海市の土石流をめぐる行政対応を検証する静岡県の第三者委員会は5月中旬に最終報告を発表する見込みです。
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