快晴で気温14度と少し暖かくなってきたアリゾナ州でキャンプを行っているエンゼルス・大谷翔平(28)、白のTシャツにクリーム色のジャケット、黒のパンツ姿でキャンプ地に現われた。

この日はメニューにライブバッティングが入っていたが急遽、変更し中2日でブルペン入り。左腕に着けたキャッチャーに球種を伝達する電子機器「ピッチコム」を使い投球を行った。昨季から導入された「ピッチコム」だが今季はピッチャー側からもサインが送れるようになる。大谷はグローブで隠しながら右手で操作してキャッチャーのオホッピー(23)に球種を伝達していた。

さらに今季はピッチ・クロック(投球間隔制限)が設定される。投手は走者がいる場面は20秒以内、走者がいない場面では15秒以内に投球しなくてはいけない。そして、時間は投手がボールを手にした瞬間から開始されるという新ルールもキャンプで確認している大谷、「今のはオーバーした?」などとオホッピーと英語でコミニュケーションを取っていた。

ネビン監督(52)は「翔平は、自分の取り組むべきことをわかっていると思っています。われわれはそれらを彼に任せています。投打どちらもですから、日によってやることは変わります。フィールドに出て来てから、調子によって変えることもあります。われわれは、その贅沢さを彼に許しています」と大谷の調整方法に信頼を寄せていた。WBCへの調整、メジャー新ルールへの対応とキャンプの僅かな期間で仕上げなければならない。