全国では、雪山で行うバックカントリースキーで、雪崩による死亡事故や遭難が相次いで発生しています。
バックカントリーについて、専門家は「雪山登山の一種」と、その危険性を指摘しています。事故に遭わないためには、滑走技術だけではなく、事前の準備や知識が重要と呼びかけています。
はれがさやアクティビティーズ バックカントリーガイド・渡邊亮さん「雪山登山の一種なので危険性を伴う遊びではある」
こう話すのは、福島県北塩原村でアウトドアのツアーなどを手がけるガイドの渡邊さんです。
山岳エリアを滑るバックカントリーは、パウダースノーの上を滑るのが魅力ですが、常に危険と隣合わせとなっています。
バックカントリーガイド・渡邊亮さん「いきなり初めての人が行けるものではなくて、前もって知識や技術、体力を身に着けたうえで臨むことが望ましい」
雪崩よりも、実は遭難や滑落の方が多いとされる雪山の事故。
渡邊さんは、滑走の技術だけでなく、装備品をしっかりそろえ、それらを正しく使うための知識が必要だといいます。
渡邊さん「そもそもどういうリスクがあるのか想像できないと行ってはいけない。地図アプリを使って、地図が読めないのに登るというのは夏山だけにしてほしい。雪山は地図が読めないと、リスク回避にはならない」
万が一、雪崩に巻き込まれた場合の備えも必要です。
渡邊さん「これが雪崩ビーコンです。山に行くパーティ全員が装備する」
電波を発信したり、受信したりする雪崩ビーコン。表示された距離や方向をもとに遭難者を探します。
遭難者の位置を絞り込んだあと、プローブと呼ばれる棒を使いながら雪の深さを確認し、ショベルで掘って救出します。














