NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長は、ウクライナに対するロシアによる大規模攻撃について「すでに始まっている」との認識を明らかにしました。

NATO ストルテンベルグ事務総長
「我々はすでに(攻撃が)始まったと見ている。なぜならプーチン大統領が、犠牲になる確率が非常に高いとわかっていながら、何千という軍隊を送り込んでいるからだ」

ストルテンベルグ事務総長は13日、ブリュッセルで記者会見し、ロシアによる大規模な攻撃がすでに始まっているとの認識を示しました。また14日から開催されるNATO国防相会合で、戦闘機の供与について議論される見通しだと明らかにした一方、「今必要なのはウクライナへの緊急支援だ」としてすぐに供与できる武器を優先すべきとの考えを強調しました。

また、中国の偵察気球など飛行物体がアメリカ上空で見つかっていることについては、「中国とロシアがNATO加盟国に対し監視活動を強化していることを示す典型的な例だ」と述べて、警戒の必要があるとの見解を示しました。

一方、ロシア国防省は13日、軍による攻撃支援を受けた突撃部隊が、ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムト近郊の集落を制圧したと発表しました。

この集落をめぐっては、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が、12日にSNSを通じて「ワグネルの部隊が制圧した」と主張していました。