共産党トップの委員長を党員による直接投票で選ぶべきだなどと主張したジャーナリストの党員について、共産党は6日、除名処分とすることを決定しました。

現役の共産党員で、ジャーナリストの松竹伸幸氏は、先月出版した著作などで共産党トップの委員長選出について、党員による直接投票で選ぶ「党首公選制」の導入を主張し、志位委員長の在任期間が20年を超えていることを「常識からかけ離れている」などと批判していました。これに対し、共産党は「党を攻撃するための分派活動と見なさざるを得ない」などとして、党の規約違反を理由に松竹氏を除名処分とすることを決定しました。

処分について松竹氏は「本を出した行為自体が分派だと言われるのであれば、言論・表現の自由は共産党員には全く許されていないに等しい」と厳しく批判し、処分を不服として再審査を求める考えを示しました。