去年12月、広島市で起きた強盗殺人未遂事件…。先週金曜日以降、大きな動きがありました。この事件で警察は男4人を逮捕…。取材では、全国で発生している一連の強盗などの事件との強い関連が見えてきます。

事件は先週金曜日、大きく動きました。

広島県警 上新宏一 刑事部長
「住居侵入・強盗殺人未遂事件について、被疑者4名を通常逮捕しました」

警察は、強盗殺人未遂などの疑いで、いずれも職業不詳の27歳から18歳の男4人を逮捕…。

実行犯については、防犯カメラなどの捜査から8人と特定したと明らかにしました。

逮捕された4人は、ほかの4人と共謀して、去年12月21日、広島市西区の時計・貴金属店の店舗兼住宅に押し入り、ここに住む男性に対して、頭を殴るなどの暴行を加え殺害しようとしたうえ、男性の両親にもけがをさせたほか、現金や腕時計など合わせて2400万円相当を奪った疑いがもたれています。

男性は今も意識不明の重体だということです。警察は、4人の認否を明らかにしていません。

JNNの取材でこれまでに分かっている、事件当時の男らの動きはこうです。

捜査関係者によりますと、男らは、新幹線を使うなどして、分かれて広島に入り、合流…、現場へは、男らの一部が広島駅周辺で借りたレンタカー2台で向かったとみられます。

運転手役など、それぞれ役割は分かれていて、現場の店舗兼住宅には、配送業者を装って押し入り、事件後はレンタカーで現場から離れると、また分かれて新幹線で県外に出て行ったとみられます。

事件現場からはイヤホンが見つかっていて、警察は実行犯が連絡用に使用していたとみて調べています。

捜査関係者によりますと、まだ逮捕されていない4人とみられる男は東京・中野区や稲城市の強盗傷害事件に関与したとして、警視庁にすでに逮捕されているということです。

一連の強盗事件をめぐっては、フィリピンの入管施設に収容されている可能性のある「ルフィ」や「Kim(キム)」という人物が実行役に指示を出していたとみられ、警察は同一グループによる広域連続強盗事件とみて実態解明を進めています。