アーティスティックスイミング日本代表が3日、3月にカナダで開催されるワールドカップに向けて佐賀県のSAGAアクアで今年初めての公開練習を行った。昨年、史上最年少で代表入りした15歳の比嘉もえ(広島ASクラブ)は「ついていけないところもあるけど、もっともっと練習していきたい」と意気込んだ。
冬でも室内温度が暖かく、伸び伸び体を動かせると、昨年から佐賀県にあるSAGAアクアで練習を行っている日本代表。チーム最年少で昨年、史上最年少14歳で日本代表入りした比嘉の父は元プロ野球の広島でプレーした寿光さん。チームの女子メンバーで最も背が高い172cmで高さのある演技と、水上に両脚を高く突き上げる“スラスト”が武器だ。
3月のワールドカップでの演技に向け、この日の練習ではデュエットでペアを組む安永真白(23・井村ASクラブ)と、表情や動作を細かく確認。デュエットテクニカルのテーマは「摩訶不思議ミステリアス」、フリーのテーマは「黒豹」で俊敏な動きが特徴。襲いかかるような手や足が魅力で身長172cmの比嘉の武器である手足の長さが生かされる。
比嘉は今年7月の世界選手権福岡でも、チームとデュエットの両種目での活躍が期待されており「ついていけないところもあるけど、もっともっと練習していきたい」と意欲を見せた。代表デビューとなった昨年の世界選手権ブダペストでは、チームでメダルを獲得したが、デュエットのテクニカルルーティンで4位と表彰台にあと一歩届かなかった。本人は「悔しい思いをした。今年の世界選手権福岡では絶対メダルを取る」と強い思いを語った。
3月からは名門・井村ASクラブへの移籍が決定。7月は世界選手権福岡、9月にアジア大会とビッグ大会が目白押し。期待の15歳、勝負の年が始まった。














