5月8日から新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行されます。
移行後に懸念されている問題の一つが繁華街での「客引き」行為。コロナ禍で摘発件数は減少傾向ですが、今後どうなるのでしょうか。

繁華街で行われる「客引き」の対策について、熊本市で会議が開かれました。
コロナ禍前の2019年には年間1000件を超えていた「客引き」への指導は減少を続け、今年度はこれまでに257件。一方で手口に変化が出始めています。

巡回指導員 辛島 英二 主任「(客引きは)非常に賢くなってきてですね、私たちの目の前では絶対に客引きをしないようになってきております」
警察や指導員が巡回にあたっていますが客引きをする側も摘発を逃れようと手口は巧妙化されているとし「夜の街のいたちごっご」は続いています。

この客引き行為への対策。県内で規制が強化されたのは今から12年ほど前。転機となったのは九州新幹線の全線開通です。「観光客が安心して楽しめる街づくり」をと条例が改正されました。
改正前の繁華街はどのような状況だったのかその実態を当時取材していました。

【記者】「何?」
【女性】「マッサージ。気持ちいいよ」
【記者】「いくら?」
【女性】「6000円」
【記者】「怖いもん」
【女性】「心配ないよ」
【記者】「教えて、本当のこと」
【女性】「マッサージもする。気持ちイイもする」
【記者】「考える。怖い」
【女性】「怖くないよ。怖くないお兄さん。行こう、行こう」
【記者】「怖い」
【女性】「なんで怖い?お兄さん男でしょ。ちゃんとする。マッサージする。気持ちイイのする・・・」(2010年10月取材より)

中国人と思われる女性たちは繁華街におよそ10人。通りに立ち、街行く男性に執拗に声をかけ、腕を引く行為までも行っていました。
また、チラシを見せながら客引きする男性も・・・

【男性客引き】「店の者なんですけど、西銀座通りに○○という所が有って、5000円飲み放題です。ご案内します」
あれから12年あまり規制強化でこのような状況は少なくなりましたが、県警は新型コロナの分類見直しで外食する人が増え客引き行為が増加することもあるとみて、注意を呼びかけています。