2024年10月、北海道江別市で当時20歳の大学生、長谷知哉さんが集団暴行を受け死亡した強盗致死事件の裁判員裁判で、7日、札幌地方裁判所は主犯格とされる当時18歳の男に無期懲役、当時17歳の少年に懲役30年の判決を言い渡しました。

これまでの公判で、検察側は主犯格とされる男に対して無期懲役、少年(当時17)に対して有期刑の上限となる懲役30年を求刑していました。

検察は論告で、主犯格とされる男について「犯行の開始、拡大、終了まですべてを取り仕切った。財産犯の面でも主導的立場であり、長谷さんに地獄の苦しみを与えた張本人である」と指摘し、最大限の責任非難が向けられるべきだと主張。

少年(当時17)についても、「個人的なストレスを発散する目的で複数回殴り、何の落ち度もない長谷さんに無数の暴行を加えた。キャッシュカードを強奪することを発案し、全財産の預金を奪う機会を作って強盗の被害を拡大させた」と指摘。また長谷さんの衣服を脱がすなど屈辱的な暴行を加え、スマホを破壊するなど他の共犯者よりも主体的に関与し、一切酌量の余地はないと厳しく非難していました。

川村葉音被告(21・左)と八木原亜麻被告(21・右)

起訴状によりますと、主犯格とされる当時18歳の男は、長谷知哉さん(当時20)の交際相手の八木原亜麻被告(21)と川村葉音被告(21)、川村被告の交際相手で当時17歳の少年ら男女5人と共謀し、2024年10月25日から26日にかけて、長谷さんの顔や腹部を多数殴る蹴るなど暴行。

事件現場の公園(北海道江別市)

さらに「全部出せ、全額」「クレジットカードもな」などと脅迫して暴行を加え、現金やカードなどを奪い、長谷さんを外傷性ショックで死亡させたうえ、奪ったクレジットカードでたばこなどをだまし取ったほか、キャッシュカードで現金12万7000円を引き出したなどとして、強盗致死や詐欺、窃盗などの罪に問われています。

起訴された6人のうち川村葉音被告ら3人の裁判が先行し、当時18歳の高校生の男と当時16歳の少年の実刑判決が確定。

川村被告は懲役30年を言い渡され、検察側と本人が控訴しています。

なお八木原被告の公判日程は決まっていません。