被爆から81年、広島は「原爆の日」を迎えました。
毎週土曜日に放送しているRCCラジオ「山野秀子のちいさなパティオ」では、8月1日の放送で、「ひろしまを伝えつづけて」というテーマで、「英語で伝承する被爆体験」「悲劇の中学1年生」「本川をつたえて」という話題をお届けしました。
英語で伝承する被爆体験
8月の広島には、海外からもたくさんの人が訪れていますね。
被爆二世の中川俊昭さんは、広島平和記念資料館の被爆体験伝承者として、英語で講話をしています。
広島で生まれ育ち、幼いころから母親に「二度と戦争をしてはいけない」と繰り返し教えられてきました。
15歳で被爆し、弟を亡くした母親は、思い出すのもつらい体験を家族に語ってくれたのです。
中川さんは、海外で長く金融の仕事に携わってきました。
「戦争を終わらせるために原爆は必要だった」という考え方が、アメリカ人の間に根強くあることも実感したそうです。
退職したら、広島に帰って自分にできることをしよう。
65歳から平和ガイドのボランティアを始め、全国通訳案内士の資格を取って、英語でのガイド活動に力を入れています。
また、広島市が主催する研修を受けて被爆体験伝承者となり、外国の人たちに英語で被爆の事実を伝えてきました。
2022年には、家族の被爆体験を語り継ぐ家族伝承者にも認定され、母親の体験を話しています。
中川さんの話を聴いて涙を流す人も多く、「核はいらないよね」という想いを、対話を通して分かち合っています。
面と向かって話すことで心を開いてもらえる瞬間を、中川さんは何度も経験しました。
高齢の母親が、母校から被爆体験の講話を頼まれて、当時の自分と同じくらいの子どもたちに、「戦争だけは絶対にしないで」と語りかける姿も見てきました。
その想いを受け継いで、中川さんはこれからも、国を超えてたくさんの人と対話を重ねたいと思っているそうです。














