イラン情勢を受け、日本経済にも変化が起きています。住宅ローンの金利などに影響する長期金利がまた上昇し、一時2.9%をつけるなど、きょうも30年ぶりの高い水準となりました。

止まらない長期金利の上昇。先週から急ピッチで上がり続け、きょうは一時、2.9%をつけるなど、およそ30年ぶりの高い水準が続いています。

きょう追い打ちをかけたのは、イラン情勢。原油の供給に対する不安が広がり、更にインフレが進むという見方から、長期金利が上昇しました。そして国内では…。

城内実 経済財政担当大臣
「骨太方針原案の趣旨と異なる受け止め、誤解であるというふうに見ている」

「誤解だ」と釈明し、火消しに走ったのは、政府が先月まとめた「骨太の方針」の原案。

「適切な金融政策運営」が「非常に重要」だとする内容が市場では、▼日銀の利上げをけん制していると受け止められたほか、▼財政規律が緩むのではとの懸念もあり、国債を売る動きが進みました。

政府はおととい、日銀の金融政策について文言を追加した骨太原案の修正案を与党に示しましたが、きょうも長期金利が上昇する事態となりました。

専門家は“負のスパイラルに陥りかねない”と警鐘を鳴らします。

SMBC日興証券ストラテジスト 丸山凜途氏
「やっぱり2.9%を超えると3%を目指しに行くだろう。金利の上昇ペースが止まらないと売りが売りを呼ぶような相場に。こういう可能性はリスクとして捉えないといけない」

住宅ローンの返済や企業の資金繰りにも影響する長期金利だけに、政府・日銀が市場の信頼をどう得ていくのかが今後問われてきます。