
熊本の陸の玄関口、熊本駅。しかし中心市街地から離れていることもあり、長い間周辺地域の開発の遅れが指摘されていました。今回の映像は、1979年(昭和54年)に、業を煮やした駅周辺の事業者が集まって「再開発準備組合」を立ち上げたことを報じたものです。映像の後半部分には、今は見ることが出来ない再開発前の熊本駅前周辺の町並みが写っています。
当時のニュース原稿はこのように伝えています。

「熊本駅前については、昭和39年頃から再開発の論議が起こり、特に高度成長時期には、新幹線がらみの調査で、夢のような青写真がいくつも作られ期待を集めました。ところが、新幹線も延び延びになるし、行政指導の在り方や地元の対応などの問題から、はっきり言って何一つ具体化していないのが現状のようです。

そこで「もう待てない」と立ち上がったのがきょうの商店街振興組合と地元自治会で、東京の大手百貨店やスーパーを誘致し、ホテルなどを含む大型ビル建設によって新しい駅前開発を進めようという計画です。

今度の計画区域は駅北側の商店街で、駅周辺全体ではありませんが、熊本市がまとめた駅周辺開発の基本構想でも地元や民間業者による開発が望ましいという地域で、今度の計画は、ピッタリのものといえそうで行政側でも全面的に協力の姿勢を見せています」

このニュースから13年後の1992年(平成4年)、駅北側の再開発は、ホテルニューオータニ熊本(現 ワン・ステーションホテル熊本)の開業という形で結実しました。そして九州新幹線の開通、熊本地方合同庁舎の完成(2010年~)、森都心くまもとオープン(2012年)、新駅舎完成(2019年)と再開発は進み、熊本駅一帯は熊本の新しい中心地として一新されています。














