島根県大田市の大田市立病院は、2027年3月中旬から産婦人科の分娩の受け入れを当面休止すると明らかにしました。休止後は、出雲市などの医療機関が分娩を引き受けるということです。

大田市立病院は、市内で分娩を受け入れる唯一の医療機関で、年間130件ほどの分娩を受け入れています。

しかし、常勤の産婦人科医のうち1人が、2027年3月で定年を迎え、今後は休日・夜間の緊急対応を含めた勤務は難しくなることから、分娩における母子の安全確保が困難になるとして、2027年3月中旬から、分娩の受け入れを当面休止するということを、2日に明らかにしました。

今後は、出雲市などの医療機関に分娩を引き継ぐ方針ですが、病院では産前・産後の健診などは引き続き行うことから、母体のリスク評価や妊婦や家族の希望を聞くなどして、受入れ先の医療機関と連携を図りながら対応していくということです。

一方、大田市は、移動費の支援や救急搬送をスムーズに行うための登録制度の導入などについて、現在検討しているということです。

病院は、「妊婦さんやご家族の希望を丁寧にお聞きしたうえで、引き続き、産前・産後の対応と連携に努めていきたい」と、コメントしています。

なお、江津市でも3年前から医師不足のため、分娩は他の地域に頼っている状況で、少子化とともに出産を取り巻く医療環境は厳しさを増しています。