東京の上野、羽田、そして香港と、今年1月に相次いで起きた巨額の現金が狙われた事件。このうち、羽田で起きたおよそ1億9000万円の強盗未遂事件に関与したとみられる男らが逮捕されました。

記者
「容疑者の男が今、車から出ようとしています」

捜査員に感情をあらわにする小山義翔容疑者(20)。菅森陽月容疑者(22)ら男2人と16歳の少年とともに、警視庁に逮捕されました。

4人は今年1月、羽田空港の駐車場で男性からバッグ2個を盗もうとした疑いがもたれています。この場所ではもう一つ事件が。

現金およそ1億9000万円の強盗未遂事件です。

両替商の男性ら4人のうちの1人が現金をスーツケースに移していたところ、白い乗用車が接近し、催涙スプレーのようなものを噴射。何も奪わずに逃走したのです。

この事件の発生時刻は、バッグの窃盗未遂事件からわずか2分後のことでした。距離も10メートルほどしか離れておらず、警視庁は。

警視庁
「標的を取り違えた可能性がある」

事前に多額の現金が運ばれる情報を入手し、両替商の男性らを狙っていましたが、海外旅行から帰国した男性を標的と間違って狙い、土産などが入ったバッグを盗もうとした可能性があるということです。

両替商の男性は、「業者から金を買い取り、売却して得た現金を香港に持っていき、両替しようとしていた」などと説明していて、被害に遭った4人のうち2人が事件後、香港に渡りました。しかし。

香港の路上でタクシーを降りたところ、再び襲われ、5000万円あまりを奪われたのです。

香港の事件では、山口将人被告ら4人が強盗を共謀した罪で、香港当局から起訴されました。

このグループと今回、羽田の事件で逮捕された容疑者らとの関係は明らかになっていませんが、警視庁は共通の指示役がいた可能性などを調べています。

警視庁が関連の有無を調べているもう一つの事件があります。

今年1月、東京・上野の路上で現金4億円あまりが盗まれた事件です。この事件では、複数の暴力団組員が関与したとして、これまでに10人が逮捕されています。

上野・羽田・そして香港、24時間のうちに連続して発生した巨額の現金をめぐる事件。いずれも「金の売買」に関わる現金を狙ったものでした。

警視庁は、きょうまでの3日間で金塊を取り扱う業者に立ち入り、防犯指導などを実施。

この1年半で、金塊を狙ったトクリュウによる強盗事件が都内で8件発生しているということで、警視庁は警戒を強めるとともに、巨額の現金をめぐる事件についても全容解明を急いでいます。