山陰で今年初めてクマによる人身被害が発生した島根県邑南町。
島根県では4月、5月とクマの目撃件数が過去最多を更新していて、18日、現場周辺では住民に不安が広がっていました。
夏にかけては繁殖期。
クマが活発に動いているということで警戒が必要です。
記者 土江諒
「私の後ろに見える山中で、男性がクマに襲われたということです。近くには民家も点在としています」
クマによる人身被害があったのは邑南町鱒渕の山中で、警察や消防などによりますときのう午後3時前、植林作業をしていた53歳の男性がクマに襲われ、手足をかまれるなどのけがをして救急搬送されましたが、命に別状はありませんでした。
山陰両県でクマによる人身被害は今年に入って初めてですが、島根県ではツキノワグマの目撃件数が4月は94件、5月は285件と統計を始めた2003年以降で過去最多となっています。
島根県 中山間地域研究センター 鳥獣対策科 澤田誠吾科長
「飲まず食わずの冬眠から明けて体力を回復していく時期になります。木の若葉や新芽とかを食べて体力を回復していくんですが、と同時に親離れ子離れする時期なんですね。さらに5月中旬から7月はですね繁殖期になるので、オスはメスを求めて活発に動いていきます」
この時期目撃されるクマの多くは繁殖期で活発なオスに加え親離れしたばかりの若いクマとのこと。
この若いクマが誤って人里に近づくことがあるようです。
島根県 中山間地域研究センター 鳥獣対策科 澤田誠吾科長
「これから経験、学習がまだ未発達な個体でこれからどんどん経験値を踏まえて成長していく過程の中で、やはり開けた場所に出てきてそこでここは出ちゃいけない場所だっていうところを学習していきながら成長していくので、そういう個体っていうのはですね、やっぱり出没する可能性っていうのは十分考えられます」
3年前のちょうど今の時期、6月16日に同じ邑南町で農作業中の男性がクマに襲われ、右目の眼球が飛び出すなどの大けがする人身被害も発生しています。
現場から直線距離で南に5キロほどのところには道の駅や小学校が立地していて、住民も多く利用します。
町民は
「今いっぱいクマが出ているので、近くでも見たって人がいるので心配はしてますけど、散歩してたのを辞めました」
「そりゃ怖いですよ。爪をテレビでやってるのを見ると怖いじゃないですか。防ぎようがありませんよね。夜にはでらんようにして、あんまり山にはいかないように、散歩もあんまりしてない」
17日の事故を受けて、警察が現場周辺のパトロールを強化していますが、
島根県は鈴や笛など音の出るものを身につけてまずはクマに出会わないよう注意を呼び掛けています。














