北アルプス・立山連峰で不思議な光景が見られると話題になっています。「残雪が、赤く染まっている」のは、なぜなのでしょうか。

18日午前11時ごろの標高2450メートル、北アルプス立山・室堂です。

山肌に残る雪の一部が、赤くなっているのが分かります。いったいなぜ?

立山カルデラ砂防博物館の学芸員によりますと、この現象は「赤雪」といい、正体は雪や氷の表面で繁殖するごく小さな藻類「雪氷藻類」の一種だということです。

世界の高山帯や極圏でも確認されていて、赤い色素を持った複数の微生物からなり、一説では「日光に対する防御」で赤くなるとされています。

この現象は、毎年のように立山で見られるということですが、ことしは5月から6月にかけて、例年よりも雨が少なく、強い日光を浴びる日が多かったことから、赤雪がより目立ったのではないかということです。

赤色以外にも黄色や緑など4色ほどの種類がこれまでに立山で発見されていて、人間が触っても問題はないということです。

赤雪が広がると、白い雪に比べて太陽の光(熱)を吸収しやすくなるため、氷河や雪解けがさらに加速してしまうことが分かっています。

そうした点から近年は地球温暖化との関連でも注目されている現象です。