おととし、北海道江別市で男子大学生が集団暴行を受け死亡した事件で、起訴された6人のうち3人の初公判が始まりました。冒頭陳述で執ような暴行が続き、エスカレートしていく様子が語られました。

強盗致死などの罪に問われているのは、大学生だった川村葉音被告(21)と高校生だった滝沢海裕被告(当時18・特定少年)、そして、当時16歳の少年の3人です。

3人はおととし10月、江別市内の公園で、同じく起訴されている八木原亜麻被告(21)と交際していた大学生の長谷知哉さん(当時20)に集団暴行を加え、キャッシュカードなどを奪い、死亡させた罪に問われています。

この事件では6人が強盗致死罪などで起訴されています。このうち滝沢被告と川口侑斗被告が当時18歳で、2022年に施行された改正少年法で起訴後の実名報道が可能になった「特定少年」です。6人のうち3人は長谷さんとは面識がありませんでした。

注目の初公判。川村被告は黒のスーツ姿で法廷に現れました。

裁判官
「理解はできましたか」

川村被告
「はい」

裁判官
「起訴事実に間違いは?」

川村被告
「間違いありません」

滝沢被告と少年も「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で執ような暴行について指摘しました。暴行は3回に分けて行われ、1回目はおよそ6分間。午後11時すぎに始まり、間もなく主犯格の川口被告が動画の撮影を始めます。胸元を踏みつけて血が飛び散ったことから「弁償しろ」と財布やクレジットカードなど金品を要求し、2回目の暴行がスタート。執ようだったのは3回目の暴行で、交際していた八木原被告が「もっとやって」と発言したことで始まり、午前0時すぎから2時間ほど続きました。

検察官
「金品の要求が始まった後に、断続的に与えられた暴行は2時間にも及び、長時間で執ようなもの。被告らに金品を奪う意図が生じた後の暴行が被害者の死亡結果につながった」

被害者が受けた蹴りは飛び蹴りを含め数十回以上に上り、服を脱がせて髪にライターで火をつけ、背中にたばこを押し付ける様子も撮影されていたと検察側は指摘しました。

弁護側は「まだ未熟で判断が甘く、6人が互いに同調してエスカレートしていった」と述べました。

判決は来月25日に言い渡されます。