“日本のコンビニの生みの親”とも言われるセブン&アイ・ホールディングスの名誉顧問・鈴木敏文氏が亡くなりました。その生涯はまさに“食のカリスマ”でした。
これは鈴木氏がセブン-イレブンの会長を務めていた25年前の映像。食べているのは発売前のとろろそばです。黙々とすする鈴木氏。毎日のように行われていた「試食評価会」では、時に厳しい評価も…
セブン&アイHD 鈴木敏文 名誉顧問
「とろろが固まっちゃっているじゃない」
社員
「はい。もう一度見直します」
セブン&アイHD 鈴木敏文 名誉顧問
「『ざる』なんかにしたらどうなんだ」
まさに“食のカリスマ”。発売中の商品であっても妥協を許しません。
セブン&アイHD 鈴木敏文 名誉顧問
「これはチャーハンとは言えない!」
この一言でチャーハンは販売中止に…。売り場から一斉に引き上げられたといいます。
それだけではなく、鈴木氏が大切にしていたのは圧倒的な“顧客目線”。
セブン&アイHD 鈴木敏文 名誉顧問(2013年)
「老夫婦とか独身者が多くなると、わざわざ材料買ってきて料理するのが大変。それなら出来上がりのものを買ったほうがいいと、そういう風にだんだん変わってきた。世の中の変化がいろんなものを成長させている」
客層やニーズの変化にいち早く対応し、「お客様のため」のサービスを追求していたということです。
こうして築きあげた日本が世界に誇るコンビニ。その始まりは1973年。鈴木氏自身がアメリカの会社からライセンス契約を獲得し、日本にいまのセブン-イレブン・ジャパンを設立。翌年には、東京・豊洲に1号店を出店しました。
1978年に社長に就任して以降は、家庭でつくるものだった「おにぎり」、そして「おでん」も販売。さらに、2001年には流通業で初めて銀行業に参入します。ATM導入や公共料金の支払いなど、いまや当たり前となったサービスも初めて取り入れました。
“日本のコンビニの生みの親”鈴木氏は今月18日、心不全のため93歳で亡くなりました。
鈴木氏は最近まで2日に1回程度は出社。営業成績など業績を常に気にかけていたということです。
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