コクヌストモドキにカフェインを混ぜた砂糖水を与える

研究チームは貯蔵穀物の害虫「コクヌストモドキ」に対してカフェインを混ぜた砂糖水を40日間与え、寿命・発育速度・サナギになる確率・体のサイズ・エサを食べる量などを測定しました。
その結果、高濃度のカフェイン(1%以上)はメス・オスともに寿命が短くなり、発育の遅れ、サナギになる数の減少、体のサイズの縮小が確認されたということです。
一方で、低濃度のカフェイン(0.01%)ではサナギになる数の増加が認められたものの、個体サイズの縮小といった子孫の質の低下が確認されたということです。
この結果、研究チームはカフェインが穀物害虫のコクヌストモドキの成長や繁殖に対してマイナスの影響を及ぼし、殺虫成分としての有効性を示し、新たな害虫管理のひとつとして応用が期待できるとしています。

宮竹教授ら研究グループでは、
「カフェインは自然由来の物質で、過剰に摂取しなければ化学農薬よりも人体に与える影響は少ないと考えられる」とした上で、
「高濃度のカフェインは昆虫に対して殺虫効果があり、今回の研究では甲虫の仲間の害虫に対しても発育を遅らせるなど害虫の質の低下も引き起こす」
「今後我が国に侵入した外来種のアリ類(アルゼンチンアリやヒアリ)などにもカフェインを砂糖と混ぜてエサにするなど他の分類群の害虫駆除に役立つ可能性がある」としています。














