警察庁はきょう、全国警察の総務・警務部門の部長らを集め、楠芳伸長官が警察組織の構造改革や警察官の人材確保などについて訓示しました。
警察庁 楠芳伸 長官
「5年後、10年後の我が国の社会状況を見据えた警察組織の構造改革、及び人的基盤の強化という時間軸の異なる対策を、両者のバランスに配意しながら進めていくことが求められています」
警察庁の楠芳伸長官は、きょう午後、東京・千代田区で開かれた全国の警察の総務部長・警務部長らを集めた会議で、匿名・流動型犯罪グループの台頭や少子高齢化といった情勢の変化に触れたうえで、このように述べました。
警察庁は、▼都道府県警察の枠を超えた連携の在り方の見直し、▼都道府県警察の内部における役割分担等の見直し、▼科学技術の進展等を踏まえた業務の効率化、▼関係機関との連携強化等による業務のスリム化といった警察組織の構造改革の「4本柱」を示していますが、楠長官は「組織の縦割りを排し、構造改革が着実に推進されるよう、本部長をしっかりと補佐してほしい」などと求めました。
また、深刻な採用状況の悪化を受け、優秀な警察官を確保するための取り組みについても言及。楠長官は「警察官という職業を身近に感じ、憧れを抱くこととなる契機を積極的に創出してほしい」として、SNSを活用した戦略的広報や社会人経験者をターゲットとした試験制度の見直し、さらには居住環境の整備など、ハード・ソフト両面での改革を指示しました。
さらに、去年1年間の懲戒処分者数が337人と過去10年で最多となった現状を重く受け止め、「誇りと使命感を持って国家と国民に奉仕するという警察の在るべき姿を改めて自ら心に刻むとともに、部下職員に対する指導教養を徹底されたい」と求めました。
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