日本で暮らす私たちにも感染の危険はあるのか?

寺嶋毅 医師:
ヒトからヒトへの感染例としては、感染者と寝室が一緒だった夫婦、一生懸命看病していた家族、あるいは医療従事者という報告があります。
接触時間や「密接」な関わりが感染しやすいポイントだと思います。
井上貴博キャスター:
専門家の多くが、日本に暮らしていて直ちに危機が及ぶかというと、そうではないとしています。
ただ、コロナ禍でもクルーズ船内で集団感染が起こり、業界が大ダメージを受けました。そこからクルーズ船人気が戻ってきたときに再びこのようなニュースがあると、関係者は気を揉んでいると思います。
寺嶋毅 医師:
日本で普通に生活している限りでは、(感染の)危険度は低いと思います。ただ、例えば南米で農作業をしている人にとっては身近かもしれません。

高柳キャスター:
今回、集団感染の疑いがあるクルーズ船は、南米アルゼンチンを4月1日に出発し、1か月ほどかけてアフリカ大陸の西側にある島国「カーボベルデ」に行くというスケジュールでした。
途中で様々な島に寄って野鳥観察を実施するということで、その中にはネズミ類が多く生息する場所もあったことから、WHOはそこで感染した可能性があると発表しています。(BBCより)
また、WHOの感染症パンデミック対策責任者は、「仮説だが、おそらく2種類以上の異なる感染経路があるのではないか」としています。
寺嶋毅 医師:
潜伏期間などを考えると、最初に感染した人はアルゼンチンで乗船前に感染したと思います。ただ、その家族や他の乗船者については、ヒトからヒトへ感染した可能性も、立ち寄った島で感染した可能性もあります。
そのあたりについては、今後ウイルスの遺伝子型の検査をして、どのぐらい型が近いかを調べることではっきりしていくのではないかと思います。
途中の島に生息しているネズミは、アルゼンチンにいるネズミとは異なるため、ウイルスの遺伝子型もある程度は離れていると思います。
複数の感染者が出ても、きちんと対策をとることで感染拡大が収まった事例も報告されています。やはり正しく知って対策をすることが大事です。
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<プロフィール>
寺嶋毅さん
国際医療福祉大学 市川総合病院
呼吸器内科部長で感染症予防対策を指揮する責任者














