東京大空襲、そして富山大空襲、2つの空襲を生き抜いた声楽家、浅岡節夫さん。95歳のバースデイリサイタルで戦争の悲惨さ、平和への祈りを訴えました。
富山市の声楽家、浅岡節夫さん、95歳。

かつて音楽教師だった浅岡さんは、先月29日、95歳の誕生日を迎え、きょう、教え子たちが企画した「バースデイリサイタル」に臨みました。

浅岡さんは13歳の時、当時住んでいた東京で大空襲を経験。
その後、祖父の故郷である富山市に疎開しますが、8月2日、大空襲に見舞われました。
6つ年上の兄・正樹さんは、終戦の4日前、8月11日に北京で戦死しました。

自らの過酷な体験と、戦争の悲惨さを歌に乗せ、伝え続けてきた浅岡さん。
去年から練習を始めたのが、戦時中、14歳の時、北原白秋の詩をもとに自ら作曲した「幻滅」です。
浅岡さん
「北原白秋の詩を見ててびっくりしたんですよ。心境がぴったりの曲だったから。生きている私らが夢みたいだと。昼間なのに夜だって。死んでもおかしくないくらい呆然としてました」

浅岡さんが、自らの集大成としたリサイタルのアンコールでこの「幻滅」を披露しました。

あまりにも辛い記憶と結びつくため、披露することを避けてきたこの曲。戦後81年、そして95歳になった今。戦争の悲惨さ、平和への祈り込めて歌い上げました。

浅岡さん
「95歳になって(リサイタルをやって)私自身もあきれてるんですよ。きょう歌えただけでも幸せです」















