アメリカのFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長は、来月15日の議長任期満了後も理事としてFRBに留まると表明しました。
FRB パウエル議長
「議長としての任期が5月15日で終わった後も、当面、理事として職務を継続します」
FRBのパウエル議長は29日、5月15日に議長を退任した後も当面、理事としてFRBに留まる意向を明らかにしました。
パウエル氏の理事としての任期は2028年1月まで残っていますが、FRBでは議長を退任すれば理事も退任するのが通例で、パウエル氏の表明は異例です。
パウエル氏は「適切だと判断した時期に退任する」としたうえで、FRB本部の改修をめぐる自身への刑事捜査が「完全に、かつ透明性をもって終結したと判断できるのを待つ」と説明しました。
パウエル氏への刑事捜査をめぐっては、司法省が24日、捜査を打ち切ってFRBの内部調査に委ねる方針を示しましたが、パウエル氏は「検事は捜査の再開をためらわないとも述べている。残りのプロセスを注意深く見守っている」と指摘。そのうえで、「私が懸念しているのは、FRBに対する一連の違法な攻撃だ。こうした攻撃は政治的な考慮をせず、金融政策を遂行する機能を脅かしている」と述べたほか、FRBの独立性は「危険にさらされている」と発言しました。
パウエル氏はトランプ政権による自身への刑事捜査について、利下げを求める圧力だとの見方を示していました。
一方、パウエル氏は「理事としての活動は控えめにする。FRB議長は1人しかいない」と述べ、次期議長のもとで“影の議長”にはならないと強調しています。
パウエル氏が理事に留まる方針を示したことについて、トランプ大統領はSNSに投稿し、「他に就職先が見つからないからFRBに残りたいのだ。誰も彼を雇わない」と揶揄しました。また、ベッセント財務長官は「FOXビジネス」の番組出演で、「極めて異例だ。FRBの規範に違反していると思う」と批判しています。
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