2022年も残すところあとわずかとなりました。青森県内では各地で新年を迎える準備が進められています。

そば店が、一年でもっとも忙しくなる大晦日。従業員たちは午前7時からだしの香りが立ち込めるなか、年越しそばの仕込みに追われています。青森市のそば処小巾亭は2022年、エビの天ぷらが付いた年越しそばセットが2店舗であわせておよそ8千食分の予約が入りました。店の敷地に臨時で設置された受け付けは、朝早くから予約した人たちが次々と訪れそばを買い求めていました。

※店員「よい年をお迎えください」
※買い物客「家族がことしも1人増えて12人になった。みんなで一緒に食べようと思って。来年も元気よく育つようにいっぱい食べてほしい」

一方、八戸市の御前神社では、子供たちが干支にちなんだ服装ではい、ポーズ!こちらは、地域の人たちが神社に奉納している干支の大絵馬のかけ替えの様子です。参加した人たちは全員、新年を無事に迎えられる喜びをかみしめながら和やかな表情で作業にあたり、優しい色づかいで来年の干支、ウサギを描いた絵馬を設置していました。

※御前神社 浪打東彦禰宜
「少しずつだけど、明るい兆しが見えてきた1年だった。ウサギと言えばピョンピョン跳ねる飛躍の年になれば県民も幸せな1年が過ごせるのではないかと、それを祈願しています」

また、鶴田町の鶴田八幡宮には、地域の人たちが伝統の弥生画を奉納しました。弥生画は、江戸時代の天明の大飢饉に残り少ない穀物の種を板に貼り五穀豊穣を祈願したのが始まりとされています。元町弥生会の今年の題材は、「恵比寿、大黒と卯」で小豆や米など17種類の穀物を一粒ずつ貼り付けて完成させました。

※元町弥生会吉田亘会長「例年にも増して細かい所が多かったが無事に奉納できて良かった。(2023年は)災害など無い穏やかな1年であってみなさんが笑顔でいられるような年になって欲しい」

奉納された弥生画は、鶴田八幡宮に年明けの1月末まで飾られ地域を見守ります。