中東情勢の長期化が懸念されるなか、石油や関連製品のナフサについて供給が懸念されています。今後、政府が国民に節約を呼びかける事態は起こるのでしょうか。
赤沢亮正 経済産業大臣
「原油やナフサについて備蓄の放出や代替調達を通じて、日本全体として必要となる量は確保できている」
国会で「備蓄は十分ある」と繰り返した赤沢経済産業大臣。実際に経産省が発表した最新のデータでも、石油備蓄はまだおよそ230日分が確保されています。
とはいえ、ホルムズ海峡の事実上の封鎖は続いていて、日本関係の船舶45隻もとどまったまま。JNNの取材では、この7割がエネルギー関連だということが新たにわかりましたが、関係者は12隻のタンカーについて「原油を満載している可能性が高い」と指摘。日本の10日前後の消費量にあたる、およそ2400万バレルが留め置かれている計算のなかで、石油製品を扱う現場でも異変が…
西綾瀬サービスステーション 三枝直樹 店長
「ファックス来たと思ったら、こうやって空欄で」
都内のスタンドでは、この取引先から次にいつガソリンなどが入荷するか見通しが立っていません。備蓄はあるという立場の政府は、経済のブレーキになりかねない「目詰まり」の解消に躍起です。
金子恭之 国交大臣
「燃料油の流通の目詰まりの解消や燃料価格の高騰の抑制、適正な価格転嫁等を図っていく」
ガソリン以上に影響が懸念されているのが、プラスチックなどの原料となる「ナフサ」です。石油に比べて備蓄量が少なく、いま確保の見通しが立っているのは国内需要の4か月分のみ。政府は中東以外からの輸入を広げようとしていますが、医療用の物資の供給不足が浮上しているほか、大手素材メーカーはお菓子のパッケージ用のフィルムの値上げにも踏み切っています。
こうしたなかで、きのう、トランプ大統領は…
アメリカ トランプ大統領
「今後2週間から3週間、イランを激しく攻撃する」
市場の期待を裏切る内容で、先物市場で原油が急騰。一時、1バレル=113ドルの水準に達しました。事態の長期化に備えて国民に節約を呼びかけることはあるのでしょうか。
赤沢亮正 経済産業大臣
「国民経済に大きな影響がない形で需要サイドでの対策を含め、あらゆる政策オプションを検討したい」
先行きの不透明感が増すなか、政府は難しいかじ取りを迫られています。
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