青森県外ヶ浜町の障害者支援施設で、職員が利用者に平手打ちしたり、下半身を動画で撮影したりして虐待していたことが28日わかりました。県は事実関係を確認して施設の監査を行うとしています。
虐待が確認されたのは、外ヶ浜町にある社会福祉法人「平舘福祉会」が運営する「障害者支援施設かもめ苑」です。
県によりますと、ことし10月、施設の職員が男性利用者を平手打ちしたとの報告がありました。男性利用者にけがはありませんでした。この虐待行為の報告を受けて県が施設の実地指導などを行っていたところ、ほかの職員が別の男性利用者が衣服を身に付けていない状態の下半身を動画で撮影して、メッセージアプリなどで外部に送信していたことが発覚しました。
※県健康福祉部 工藤康成 次長
「施設が当該職員に聞き取りをした際には、『面白半分で行った』と証言していると聞いています。」
平手打ちをした職員は現在、自宅謹慎していて、12月31日付で退職予定、動画を撮影した職員は、12月14日付ですでに退職したということです。県は、施設に対しほかにも虐待が疑われる事案の有無について、1月上旬までに報告するよう指示し、今後、内容を精査した上で、監査を行うとしています。