気温が上がり、クマの動きが活発となる中、2025年に出没が相次いだ札幌市の住宅街では、住民が主体となって対策を始めています。

札幌市中央区の住宅街に設けられたのは、クマ対策を施した鉄のごみ箱「とれんベア」です。

荒木颯太 記者(2025年10月)
「現場は山に面した住宅街です。規制線が張られて、物々しい雰囲気を感じます」

2025年、円山西町地区ではクマの出没が相次ぎ、学校が臨時休校するなど住民の生活にも影響が出ました。

北海道の網走市のメーカーが開発した「とれんベア」は、ごみの匂いが漏れにくく、体重200キロ以上のクマに体当たりされても容易に倒れない設計で、「最強のごみステーション」と呼ばれています。

歩道際の草刈りなどクマの対策を進めてきた地元住民からの声を受けて、札幌市が試験運用に乗り出しました。

札幌・円山西町町内会 有賀誠 会長
「思った以上に立派なもので、正直びっくり。頼もしい。これをきっかけにクマの話題や、町内のみなさんの関心が高まればいいなと思う」

札幌市は、2年間をめどに住民の意識がどのように向上するかなどの効果を検証する予定です。

一方、北海道は、有識者を交えた検討会を開き、2025年度に行った緊急銃猟の訓練などの結果を報告しました。

北海道の新年度予算では、人とクマの住み分けを図るゾーニングやドローンを活用して個体の識別を進める取り組みの予算を増額しています。

国が27日に発表したクマ対策のロードマップでは、現在の北海道のクマの頭数1万1600頭を、2034年に約7割の8200頭まで減らすことになっていて、これから個体数が増えることを見込み、1万2540頭を捕獲するという暫定的な目標が示されています。














