「娘の泣き声でハッと」・・・気づいたら通話5時間

ビデオ通話で警察官を名乗る男からの圧力もあり、相手の指示通り現金を振り込んでしまいました。

Aさん(33)
「一連の詐欺の流れの中に、振込とか送金って言葉って一切出てきてないんですよ。全部調査という目的で、いわゆる送金を指示されるので。自分の脳の中でこれは送金じゃないとか、これは振り込みじゃない、ただの調査なんだっていうのにすり替わってました。娘の鳴き声でハッとして電話5時間もしていることに気付いて、いったん電話を切ってみようと思って」

通話が切れたことで我に返り、騙されていることに気付いたAさん。

相手からは通報を防ぐための脅しと思われる画像も送られてきましたが、警察に被害を申告しました。

しかし、250万円が返ってくる目途は今も立っていません。

Aさん(33)
「自分を信用できなくなったっていうのと、夫も私のことを信用できないとは言ってました。もう今3か月ぐらいたっていますけど、やっぱり思い出して。でも思い出して辛いなみたいなことはもちろんあります」

最近の特徴は「AI技術を悪用すること」

福岡県内では警察官を名乗る人物による詐欺を含め、ニセ電話詐欺の被害は3年前から急増しています。

2025年は1200件あまりで、被害総額はおよそ55億円と前年の倍以上となりました。

福岡県警 生活安全総務課 江崎友輔 警部
「最近の犯人側の特徴としては、AIなどの最新の技術を悪用するとともに海外に大規模な拠点を設けて態様を拡大させている。偽の制服姿であったり、警察手帳や逮捕状を示されて視覚的に信用させられるようになってしまった。警察がSNSを使って取り調べを行ったり捜査書類を見せたりということは絶対にありえません」